【Minecraft】元素構成器の使用法 補足編【Android/Win10/iOS/NintendoSwitch】

https://education.minecraft.net/wp-content/uploads/Minecraft_Elements.pdf

Microsoftに有るマインクラフトの化学リソースパックの公式ガイドブックから元素構成器の使用法と言うかパラメータ一覧が有ります。補足ながら内容を案内してみます。

 

 

kazutaka-ueyama.hatenablog.jp

 上記のリンク先に元素に関する情報が記載されているわけですが、ここではPDF内容をスクリーンショットに撮って切り出して見ました。以下の通りとなります。

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このPDFに記載されている情報とは言ってみれば元素周期様式表の内容を書き換えてみた感じです。上段から下って行くに従って順番に従って個別の元素が出てくると言う事です。原子番号がないやんと思いましたが、よく考えてみれば電子数か陽子数を見れば事足りるのを思い出しました。

 ここでは7項目有りますが、左から元素記号/元素名/属性/陽子数/電子数/中性子数/質量数となっています。右川に数字の羅列が有りますがこれが陽子と電子、及び中性子の数というわけです。属性と言うのはここでは主に金属分類で分けていると思われます。これに関しては

元素 - Minecraft Wiki

中文版のWikiに少し詳細に羅列されています。周期表の見方の内、元素の分類に関してはレイヤによって様々に分かれており、当方の手元にある資料では大分類として典型金属と典型非金属、遷移金属の3種で分けられたのがメインであり、それ以上のバリエーションで分けられた資料がないので、上記のリンク先を参照してもらった方が早いかも知れません。中文と言う事で翻訳にでもかければ凡そは把握しやすいのではないかと思います。

 右側の数字に関しては以前のエントリで紹介した通りで元素構成器に入力すべき数値が例示されているわけです。元素構成器に関しては先に元素ブロックを出力欄に入れる形を取っても元素を構成している原子の数が出てくるようになっています。

 ただ上記の表を見てもらえればわかる通り、元素の1種に対し中性子の個数で小項目が分かれており、これが同位体の存在を意味しているのだと思われますが、元素ブロックから先に入れるやり方だと同位体の存在に気付かずに素通りしてしまう可能性が有るかと思います。このやり方は同位体の存在なんて当たり前に知っていると言う知識前提がない限りお奨めできないと思いますので、元素の構成をきっちり覚えたいという場合には上記の表や元素表の解説資料などを参照しながら数値を入力していく方式が好ましいでしょう。

 

上記の表から炭素原子を例に取って同位体に関してもう少し加筆します。炭素原子に関する同位体は11Cから14Cまで4種類が挙げられています。同位体には安定同位体放射性同位体の2種類が有り、上記だと安定と呼ばれるのは12Cと13Cとなります。*1炭素原子の放射性同位体である14Cは約5700年程の半減期となっています。14Cは原子核が崩壊する過程において中性子が陽子に変化、電子が放出されます。この時放出される電子がベータ線と呼ばれる放射線となります。上記の様な過程での結果14Cは質量数を保ったまま陽子数が6→7に変化、陽子数が変わると言う事は原子番号が変化、即ち異なる物質に変わると言う事になります。この場合ですと原子番号は7番なので窒素(Nitrogen)と言う事になり、質量数が不変ですので元素の表記としては14Nと言う事になります。上記の表ですと炭素の下が窒素となり、14Nは窒素の小項目で一番上に該当すると言う事になります。

 それから同位体には存在比と言うものが有り、炭素原子に関してだと

 12Cが98.90、13Cが1.10、14Cがごく微量となっています。

参照 

炭素の同位体 - Wikipedia

NHK高校講座 | 化学基礎 | 第8回 同位体

 

 

 

*1:放射性と言うのは放射線を出して別の物質に変化する性質の有る同位体の事であり