【Minecraft】マイクラで自由研究 その3 金について【BE】【春休みの脱線企画】

長めの春休みに合わせた脱線企画。今回は「金」について取り上げてみたいと思います。

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金は元素記号周期表では原子番号79番、元素記号としてはAuで表記されます。元素記号の由来はラテン語のaurum、さらにaurumはオーロラ(aurora)が語源になっているそうです。

 

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金の特徴と言うとそれはもういろいろ有るんですが、古来に作られた世界各地にある装飾工芸品の数々は今でも光沢を保ち続け時代の影響を受ける事無く存在し続けるものが多いです。この様な性質を裏付ける科学的な理屈として変色や腐食に強く、王水等を除けば殆どの物質に対する反応を示すことが有りません。この様な特性の数々は永続性が有る事から不老不死の象徴として古来の権力者などから魅了されてきたわけです。また高い価値を限りなく長く保ち続ける事ができる、と言う事で資産としての観点からも重用される事となります。これは色んな要素が絡んだ結果でも有るんですが、今日に置いても金は特に高い価値を見い出されて取引されている現状はよく知られている通りです。

 それから工業利用においても高い価値が見いだされています。金は熱伝導や電気伝導に優れており電子機器の内部材料などで利用される事が多いです。マイクラをプレイしたりブログを書いているPCで有るとか、それを眺めるスマホタブレット、SwitchやPS4と言ったゲーム機でも相応には利用されています。

 

 貴金属として製品利用する場合、プラチナ同様に最高純度(品位)のままで利用できるれば一番価値を引き出せる訳ですが、これもまた同様に高価となる他、加工が難しいと言う性質が有ります。特に金は展性や延性に関して卓越した性質が有り、これは金の特徴としても説明されるわけですが、同時に加工上の難点にもなります。

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投資財として作られた延べ棒以外の装飾品の場合、やはり多くは合金として利用されることになります。

 

 金合金の品位表示は18K(またはK18)と書かれたり、750やAu750等の表記を見かける事が有ります。左記は所謂18金の品位表示のことなんですが、プラチナとの違いは24分率と千分率の2種類が存在するのが多いです。24分率での表記から千分率(または百分率)の表記を知りたい場合は18/24で割り算をすると0.75と言う数字が出てきますからこれが百分率で相当する数字と言う事になります。

 数字に付いている英字の意味として24分率で数字に付くKはKaratとなります。読みはカラットと言う事になって、これだと宝石の重量の単位であるカラットと同じになるんですが、こちらのスペルはCaratで識別ができるわけです。750で表記される横のAuは金の元素記号です。

 金の合金の特徴としては様々なカラーバリエーションが有ります。代表的なのがホワイトゴールドでその他にピンクゴールドやシャンパンゴールドとか言った種を見かけます。これは合金を作る際の混合材の交ぜ具合で決まります。具体的な配合に関して教科書的な説明はネット上の検索で参照できる事も多いのですが、実際の色調と材料、配合との関係性については様々な製法の他、製造所の設備や技術力で左右される要素も少なくない様です。

 

 純金の定義としては材料構成中の添加物や不純物は限りなくゼロに近い(100に近い)最高純度と言う事になります。数的指標としては現在だと99.99%、または999.9‰となるようです。最高純度での表記の場合、工業的には4Nと呼ばれる事もあります。これはフォーナイン、9が4つ並んでいるという事です。純金の特徴としては延性と展性が卓越しており、1グラムの純金で大判の金箔や長い金糸を作り出すことが出来る訳ですが、このような特性は難加工性と言う短所にも繋がっています。インゴット以外の金製品の多くは金合金で作られることになるわけですが、材料コストの抑制の他、加工性の向上、材料構成を変える事で異なる色調を作り出すと言った目的が有ります。最も合金にされた金製品でも主流の18金は材料構成に置ける主材の比率も高く、上等な製品に多く使用されており決して安物と言う訳では無いのは店頭等で商品をチェックすればわかる通りです。

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 さて、マイクラの世界においては金は武具や装備の材料にもなったりするのですが、金の装備と言うのは耐久値が低くされており、瞬く間に消耗してしまいます。マインクラフトに置いてゲーム内で金装備の耐用性が低い理由が公式で言明された事はあまりないのですが、これは実際の純金の性質が反映されたと見ていいのでしょう。それ以外の適当な設定理由も見当たりませんし。

 

 現実世界での多方面の価値の高さとは裏腹にマインクラフトの世界ではイマイチ存在感が微妙なアイテムにいる様に思えてしょうがないのですが今後活躍の幅は広がるのでしょうか。個人的には金インゴットを交易の原資の主体として位置付けて現実通りに資産性のあるアイテムで活用できれば良いのにと思ってしまいます。マイクラだと現状この位置はエメラルドが担ってしまっていますから。(エメラルドも現実世界では高価で資産性も有ったりはするでしょうから)

 

 金に関しては古代から歴史も深く、人間との関わりは多面的にもわたっているので観点を絞るにしてもスペースが埋没してしまう事この上無いですね。金に関してはホントに書きごたえのあるテーマですね。