MInecraft1.18リリース やはり注意点有り【BE/Win10】

2021/12/01

この度のアナウンス通りマインクラフトに最新のメジャーアップデートがリリースされました。

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今回のアップデートタイトルが地形にちなんでいる通り、地形の表現に大きな変化が加わっております。他にも変更点はありますが、やはり地形に関する変化が最も目立ち、一番の注目(であり注意)になる項目ではと思われます。

その地形描写に関しては今回のバージョンからの変更は根本から伴う事を改めて伺わせます。地形の生成測に関しては従前のバージョンからはほぼ互換が無くなっています。

今回のバージョンから新たにワールドを展開させる場合はもうそれほどでも無いかもしれませんが、以前のバージョンから展開済みのデータを保有していた場合は何かと気掛かりな事もあるのでは無いでしょうか。こちらである程度把握できる事象でお伝えしてみたいと思います(なおネット上の情報からの見聞きを受け売りしている事も含みます)

 もうすでにアップデートから1日は経過しているのである程度の解説が流通しているでしょうからある程度の重複を承知しつつ手短に進めます。

今回のアップデートでは地形の体系が変わる事に伴い、同一のシード値を使用しても生成される地形の内容が大幅に変わります。現在ではこの様な外部ツールが有ります。

www.chunkbase.com

こちらからビューワー機能でワールドの地形の概要を閲覧することができます。同様のツールとしては何種か有り、当方ではMineatlasを使用もしていたのですが、こちらの方が機能が多く、最新バージョンへの対応も充実しているようです。それで何ですが

シードビューアで任意のパラメータを入力して出てくるマップの内容に関してエディション、バージョン毎で比較ができます。それで1.18とそれ以前のバージョンで現れる地形は大きく異なる事が殆どとなる事がわかります。

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ここで解説をしてみると、1.17以前で展開されたマップで下半分が埋まったとすると、1.18の時点で引き続きマップの展開が継続した場合、上半分の残りの領域は1.18の内容で地形の描写が行われることになり、仮定とすれば上下の中間を境に2枚の内容がマージされた様な形容を想像してもらえればいいと思います。

描画済みの地形の定義について

地形の説明に関してマクロ視点では上記の範囲で以上とはなるんですが、ミクロなプレイヤー視点では追加の説明を要する留意事項があります。というのもWikiなどでの仕様説明だとアップデートに伴う地形生成に変更が適用されるのは未踏の領域であり、アップデート前からの地形は保持される事になります。ですが体感ではどうみても「訪問済みの地形が上書きされている」との様な現象に遭遇する事になります。

 ここでポイントになるのは「読み込み済みの地形」と言うのはどの領域までを含むのか、との様な定義範囲になります。どうもここでの読み込み済みと言うのはシミュレーション距離(リアルタイムでの処理進行範囲)で設定されたチャンク範囲内の事を指し、描画限界内で視界に入っていた全ての情景が保持されると言う訳ではなさそうです。その為体感では「地形の上書き/書き換え」を間のあたりにする事になります。

*1

見覚えのある地形が、、

 ここからは当方の環境でアップデートが適用されたバージョンのマイクラ本体以前からのワールドデータでテストプレイした内容をお伝えしたいと思います。いささか伝わりにくいかとは思いますが、上記で述べているような内容が見てとれます。

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地図左上、雪原系に見える辺りに注目

この写真は、アップデート直後に再開して間もない時点で記録された画像です。ワールドのデータは1.17.xxで作成されたワールドデータを読み込ませて再開させています。

 

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この時点では左上の雪原系の地形に移動しました。地図上では地形として塗りつぶされていた(つまり一旦は到達していた)筈だったのですが、再訪してみると地勢が書き換わっているかのように(1枚目の地図を見返してもらえると分かる通りこの一帯は元来寒冷系のバイオームでした)

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改めて1枚目から比較していただくとよろしいのですが、地図に記録されていた地勢が書き換えられていくのがお分かりにはなるかと思います。この時の設定としてシミュレーション距離は4チャンク(最短、アップデート前後で同じ)だったので実際に地形として読み込み処理されたのは範囲としてそう広くなかったという事になります。

 因みにこのワールドに関する情報としてはシードビューアで表示させている際のシード値を使用しています。ビューア上、赤点でプロットしている座標は(0,0)でゲーム上での地図ですとちょうど左上端が対応する位置となります。*2

*3

*4

バージョンの壁は無くなった。けれども、、

今回からのバージョンに関してはアップデートに伴う地形体系の変化が断層のように描画される、いわゆる「バージョンの壁」なるものを無くすべく、ブレンディングの処理を導入したと言われています。

 ですが、現時点での地形の変化の様子と言うのは上記で説明した通り、バージョンの前後で全く異なる体系となっています。テストプレイで把握している限りではビューアでの表示の通りに地形の書き換えが行われていると思われます。

 上の写真でも表現されているのですが、アップデート前後で生成予定のバイオームが異なる領域で書き換えが発生すると外観上での違和感は払しょくできません。現状だと砂漠の一体の中にタイガの森林帯が現れたりだとか、異なるバイオームが不自然に侵食する様子が普通に伺える事となり、ナンセンスが以前残っています。それからこれも写真に残っていますが、宙に浮かんだブロックが見て取れますがこれは書き換え前の地形の残留物と言っていいでしょう。このような事も起こります。

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他にもこんなのとか

 

 構造物の場合はどうなるかという事ですが、構造物内部に書き換えの境界線が存在すると損壊の様な事が起こりえると言うのは十分に想定されます。

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ここに表れている村なんですが、1.17時点ではこの位置には生成される予定には無く、1.18時点で出現することになっていました(シード値と座標を参照にビューアで確認できます)この村は本来もう少し軒数が多くあり、村の意匠からタイガバイオームに存在してる筈だったのですが、村と周囲の地勢に書き換えの境界が存在していたであろうために構造物及び周囲の地形の出現が不十分となった他、村人もスポーンしていませんでした。

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このシード値のワールドに関してはBEWin10のベータ版にて1.18から展開済みのデータも併せて所持しており、そちらでは同じ位置で村が仕様通りに生成されているの確認しています。

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以上の事から見る限り、ブレンディングと言うのはただ単に崖の様な見栄えを無くすという以上の機能を果たしているとは言えず(地形や構造物の書き換えを誤魔化し切るには至っていない)あまり現状では大きな意味のある機能とは言えないのではと思いました。

 1.18からは以前のワールドデータを再開する場合の注意書きやバックアップの案内が誰の目にも留まるよう様に表示されているため大きな憂慮の必要は無いと思っていますが、特にBEは過去のバージョンを継続する手段は公式では存在していませんから、バックアップはとっておきしょう。

 

*1:

描画距離と対比した場合、シミュ距離に関してはどの機種を持ってしてもそこまでの拡大が難しいと思われるので

 

*2:ビューア表示の説明の補足を兼ねると、ここに表れている凡例として村人や村人ゾンビの顔のアイコンは村や廃村の位置、コンパスのアイコンはスタート時のリスポーン地点(位置はあくまでも推定)このワールドではバージョンが変わるとスタート地点が変わる事を意味しています

*3:このワールドの地図はスケールとして最大広域(4/4)。ビューア上では赤点を始点として4x4グリッドの範囲内が表示範囲として一致しています

*4:因みにビューア上では廃村との表示になっている場所を訪問したところ全てノーマルの村でした