【Minecraft】公式ライブの開催状況について

マインクラフトは今年の9月に幾つかの公式イベントの開催が予定されていましたが、この内 「Minecraft Festival」に関しては来年に延期する事が決定しています。

 

www.minecraft.net

www.gamespark.jp

 

理由としましては、まあアレです、アレ。

 

もともとの開催予定が9月と言う事でこの時期だったら収束してそうかなと思えなくもないんですが、開催にあたって関係各所との連携も必要になるでしょうし、決断を早めないといけないと言う事でもあるんでしょうね。

 これに限らずゲーム業界全般でアレの影響を受けているのが多数になっています。

 

e3expo.com

www.4gamer.net

www.gamespark.jp

アレに関しては日本国内だけでも連日ニュースを騒がせていますが、世界的にみても看過できる事象では無いんですね、やはり。

 あまり社会の動きが止まって全体として景気が悪くなってしまうのもそれはどうかと思うんですが、果たしてこういう流れはいつまで続くんでしょう。不景気からくる悪影響だって、有る意味では伝染病以上に怖いって個人的には思うんですが、うーむ。

【Minecraft】マイクラで自由研究 その3 金について【BE】【春休みの脱線企画】

長めの春休みに合わせた脱線企画。今回は「金」について取り上げてみたいと思います。

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金は元素記号周期表では原子番号79番、元素記号としてはAuで表記されます。元素記号の由来はラテン語のaurum、さらにaurumはオーロラ(aurora)が語源になっているそうです。

 

www.gstv.jp

金の特徴と言うとそれはもういろいろ有るんですが、古来に作られた世界各地にある装飾工芸品の数々は今でも光沢を保ち続け時代の影響を受ける事無く存在し続けるものが多いです。この様な性質を裏付ける科学的な理屈として変色や腐食に強く、王水等を除けば殆どの物質に対する反応を示すことが有りません。この様な特性の数々は永続性が有る事から不老不死の象徴として古来の権力者などから魅了されてきたわけです。また高い価値を限りなく長く保ち続ける事ができる、と言う事で資産としての観点からも重用される事となります。これは色んな要素が絡んだ結果でも有るんですが、今日に置いても金は特に高い価値を見い出されて取引されている現状はよく知られている通りです。

 それから工業利用においても高い価値が見いだされています。金は熱伝導や電気伝導に優れており電子機器の内部材料などで利用される事が多いです。マイクラをプレイしたりブログを書いているPCで有るとか、それを眺めるスマホタブレット、SwitchやPS4と言ったゲーム機でも相応には利用されています。

 

 貴金属として製品利用する場合、プラチナ同様に最高純度(品位)のままで利用できるれば一番価値を引き出せる訳ですが、これもまた同様に高価となる他、加工が難しいと言う性質が有ります。特に金は展性や延性に関して卓越した性質が有り、これは金の特徴としても説明されるわけですが、同時に加工上の難点にもなります。

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投資財として作られた延べ棒以外の装飾品の場合、やはり多くは合金として利用されることになります。

 

 金合金の品位表示は18K(またはK18)と書かれたり、750やAu750等の表記を見かける事が有ります。左記は所謂18金の品位表示のことなんですが、プラチナとの違いは24分率と千分率の2種類が存在するのが多いです。24分率での表記から千分率(または百分率)の表記を知りたい場合は18/24で割り算をすると0.75と言う数字が出てきますからこれが百分率で相当する数字と言う事になります。

 数字に付いている英字の意味として24分率で数字に付くKはKaratとなります。読みはカラットと言う事になって、これだと宝石の重量の単位であるカラットと同じになるんですが、こちらのスペルはCaratで識別ができるわけです。750で表記される横のAuは金の元素記号です。

 金の合金の特徴としては様々なカラーバリエーションが有ります。代表的なのがホワイトゴールドでその他にピンクゴールドやシャンパンゴールドとか言った種を見かけます。これは合金を作る際の混合材の交ぜ具合で決まります。具体的な配合に関して教科書的な説明はネット上の検索で参照できる事も多いのですが、実際の色調と材料、配合との関係性については様々な製法の他、製造所の設備や技術力で左右される要素も少なくない様です。

 

 純金の定義としては材料構成中の添加物や不純物は限りなくゼロに近い(100に近い)最高純度と言う事になります。数的指標としては現在だと99.99%、または999.9‰となるようです。最高純度での表記の場合、工業的には4Nと呼ばれる事もあります。これはフォーナイン、9が4つ並んでいるという事です。純金の特徴としては延性と展性が卓越しており、1グラムの純金で大判の金箔や長い金糸を作り出すことが出来る訳ですが、このような特性は難加工性と言う短所にも繋がっています。インゴット以外の金製品の多くは金合金で作られることになるわけですが、材料コストの抑制の他、加工性の向上、材料構成を変える事で異なる色調を作り出すと言った目的が有ります。最も合金にされた金製品でも主流の18金は材料構成に置ける主材の比率も高く、上等な製品に多く使用されており決して安物と言う訳では無いのは店頭等で商品をチェックすればわかる通りです。

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 さて、マイクラの世界においては金は武具や装備の材料にもなったりするのですが、金の装備と言うのは耐久値が低くされており、瞬く間に消耗してしまいます。マインクラフトに置いてゲーム内で金装備の耐用性が低い理由が公式で言明された事はあまりないのですが、これは実際の純金の性質が反映されたと見ていいのでしょう。それ以外の適当な設定理由も見当たりませんし。

 

 現実世界での多方面の価値の高さとは裏腹にマインクラフトの世界ではイマイチ存在感が微妙なアイテムにいる様に思えてしょうがないのですが今後活躍の幅は広がるのでしょうか。個人的には金インゴットを交易の原資の主体として位置付けて現実通りに資産性のあるアイテムで活用できれば良いのにと思ってしまいます。マイクラだと現状この位置はエメラルドが担ってしまっていますから。(エメラルドも現実世界では高価で資産性も有ったりはするでしょうから)

 

 金に関しては古代から歴史も深く、人間との関わりは多面的にもわたっているので観点を絞るにしてもスペースが埋没してしまう事この上無いですね。金に関してはホントに書きごたえのあるテーマですね。

 

【Minecraft】ちょ、ユニクロて【BE】

www.uniqlo.com

マインクラフトとユニクロがコラボするそうです。なんかまた急に出てきた企画なんですが。

www.4gamer.net

今回の企画としてユニクロ側ではマインクラフトに関係するキャラクターやシーンのグラフィックをデザインした商品を発売、マイクラ側ではユニクロのキャラクタスキンを14種類、無償で限定配布すると言う内容です。マイクラでのスキン配布は既にストアで開始されています。

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スキンのデザインとしては実際に発売されるユニクロデザインをモチーフにしているような内容になっています。

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実際にお着替えしてみました。

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ユニクロ側での企画製品は3/20に発売開始されるようです。以上お知らせでした。

【minecraft】マイクラで春休みのお勉強 その2 貴金属について【BE】

今回は少し脱線企画のその2です。マイクラの化学キットを使った勉強です。

 

今回は元素ブロックを使って特定の元素に関する性質や応用を取り上げたいと思います。

イクラの化学キットには元素ブロックなるものが存在しており、ブロックの積み上げで元素記号周期表も再現できるようになっています。

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今回はこの中から貴金属系の元素を取り上げてみます。

ja.wikipedia.org

まず貴金属とは何ぞやと言う事ですが、応用する領域において定義される範囲が異なるようです。まず金、銀及び白金(プラチナ)が代表的な3種となり、次いで白金族元素としてパラジウムイリジウム、ロジウム、ルテニウム、オスシウムの5種が有ります。化学上の総合的な定義での貴金属はこの8種となります。白金族元素と言うのは読んで想像できる通りプラチナと化学的な性質が近い同志で有ります。

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これが白金族元素

左上からルテニウム、ロジウム、パラジウム、オスミシウム、イリジウム、プラチナとなります。白金族元素の内、実際の製品応用の範囲は分野で異なる様で装飾品にはプラチナを初めとしてオスミシウムを以外の4種が使用されます。

jja.ne.jp

自動車の排ガス浄化装置で触媒に利用されるのはプラチナ、パラジウムとロジウムの3種になります。

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装飾の素材として白金系の材料を使用する場合の関係性としてはプラチナが主材となります。プラチナの場合主材の品位は千分率(‰)で表記され、最高純度として主材単体で使用される場合はPt999(いわゆる純プラチナ)として表記されます。これは高級クラスの宝飾品で有るとか投資のためのインゴット等で使われる品位になります。ですが当然ながら最高品位では価格の中の材料コストが高くなる他、単体では加工が難しいと言う性質があるため*1主材の品位を引き下げて合金とする場合が多いわけです。そこでパラジウムルテニウムがプラチナで合金を作る際の混合材として使用される事になります。

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品位が下がると言っても実際そこまで価値が落ちると言う程でも無いです。プラチナの使用で定番と言える婚約指輪や結婚指輪でもPt900(90%に純度を引き下げた合金)はとても多く、そしてこれらはハイグレードな製品として認知もされているわけです。*2

 プラチナの材料としての特徴としては変色等に強いと言う性質が有ります。これはプラチナの化学的耐性の高さからくるものです。この耐久性と言うのは永続的とも言えるもので、こうした特性は理屈的観点からのメリットの他、永遠の愛とか言う意味でも商品としてのコンセプトにもピッタリと言うわけです。

 

 

 そのプラチナですが、身近で目に入りやすい応用としては宝飾品や工芸品が多くを占めるわけですが、実際には需要の半分以上は工業用、とりわけ自動車産業において排ガスを浄化するための触媒を初め多くの部品に利用されています。

ja.wikipedia.org

触媒に使用される材料自体は化学的に不活性で有る事が求められるため、上記で記したようなプラチナ(及びパラジウム等)の特性が大いに活きる事となります。触媒は自動車以外にも近年では燃料電池等でも使用が注目されていたりもします。

www.preciousplatinum.jp

少し大がかりな表現をするとプラチナや同系の貴金属は文明社会の維持や持続のために必須な材料と言えます。そのプラチナ系統なんですが、これらはレアメタルとも呼ばれているのもご存じでは有るかも知れません。要するに需要に対する供給が圧倒的に少ないとう事です。プラチナなどの材料の相場動向をウォッチしている方は特に関心を持たれてる向きが多い事と思いますが、プラチナの産業需要はとかく社会的に重要性が高いものが多いと言うのは上記のリンク先でも言及されている通りです。

 自動車産業においては自動車の総生産台数と部品に使用される貴金属の使用量が基本的に比例関係と見ることができます。自動車産業等においては貴金属使用量の低減技術の他、代替可能な材料の開発が一大テーマとなっているわけです。

 もう少し書いてみたい事も有りますが、今回はここで〆とします。

 

 参考文献

www.cmcbooks.co.jp

 



*1:これは金や銀などでも同様

*2:貴金属の相場を逐一チェックしている方はもうご存知かと思われますが、近況としては混合に使われれるパラジウムの単価が高騰気味で在りまして、と言う事は合金にしてもそこまでコストダウンが望めないと言う事も、、、