【マインクラフト】元素構成器を使って見よう【EE/BE】【Android/iOS/Win10/XboxOne/NintendoSwitch】

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BE版のマインクラフトには1.4のアップデートが来ています、今回の内容としてのメインはAquaUpdateが有りますが、このアップデートからはそれに加えて教育版(EducationEdition)からChemistryResoucePackが移植されており、BE版のマイクラで化学勉強ができる様になっています。さて今回はこの中から元素構成器を使用してみたいと思います。記事の構成は以下の通りです。

  •  元素記号の読み方
  •  元素構成器の使用法
  •  及び上記への補足、関連情報の案内

 化学関連のアイテムの使用方法に関してはこちらにオリエンテーション資料があります。

https://education.minecraft.net/wp-content/uploads/ChemistryLab_Journal.pdf

全文英文では有りますが画像も使用されていて、生成などが可能なアイテムなどは一通り網羅されており、使用方法は何となくながら把握できるのではないかと思います。今回はElementConstructor使用するわけです。

 前提として高校レベルまでの化学知識が有るか、関連の文献などが手元にあるなどして化学に関する情報を調べられる手段があると望ましいと思います。

 BEマイクラで教育版の機能がアンロックされると、クリエイティブモードから元素ブロックが一覧で表示されます。

 こちらも参照の事。

 

kazutaka-ueyama.hatenablog.jp

 


 これらの元素ブロックはちゃんと周期表を再現させるのに必要な数だけブロックが用意されております。アクチノイドのグループや113番のニホニウム等も有り、内容の忠実度は十分と言えます。この様に元素がブロックとして用意されているわけでは有りますが、この元素に関してもっと細かいレベルから改めて生成させるための設備が本題の元素構成器と言うわけです。

 この設備では電子e(elecrtron)陽子p(proton)中性子n(neutron)の個数をパラメータ指定することで元素の生成を確認することができます。まずその前に元素記号の読み方を確認して置きたいと思います。

 元素記号には元素名の左にば数字が書いて有りますがこれは大抵原子番号を指しています。この原子番号は理由なしに決まっているわけでは無く、その元素の陽子数から決まっています。ところである程度色んな化学の資料を見ていくと元素記号には左上と左下に数字が書かれていたりするパターンもあります。元素記号の左に2段で数字が表記されている場合、左上は質量数で左下が原子番号となります。質量数と原子番号(陽子数)の関係性としては、

  • 原子核に有る陽子と中性子を合計した数が質量数
  • 陽子の個数が原子番号となる(電子の個数は陽子と同じ数字になる)

と言ったような関係性が有ります。

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元素記号をみると陽子と質量数が把握できる場合が有り、中性子の個数を知りたい場合は上記の関係性を利用して質量数から陽子数を引けばいいというわけです。(上記の写真の通り、マイクラの元素ブロックには質量数が載っていません)

参考

education.microsoft.com

実際にここで元素構成器を使って生成を試してみた結果がこちらです。

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ここでは水素(H)と炭素(C)を生成して見ました。陽子(p)と中性子(n)が原子核を構成し、周囲を電子(e)が取り巻くさまが図で表されています。上記の説明とこの写真を読めば他の元素の作り方もわかるのではないかと思います。ところで中性子数はどうやって把握するかなんですが、下部にマイクラ教育版の公式サイトの関連資料のリンクを張っていますの手っ取り早く調べたい場合はそちらを参照してもらえればと思います。

 

 ところで上記で元素を作っている内に中性子のパラメータを有る程度±で増減させても元素ができたりする場合も有ります。例えば炭素の中性子は通常は6となるのですが、それより数を増やしたりしても完成が保たれる事があります。

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これは化学の資料などを読む限り同位体(同じ原子番号中性子の個数が異なる元素)の範囲を表していると考えて良さそうです。同位体に関しては中性子の数が変わっても化学的な性質には違いが殆ど無く、化合物の生成に関しても(化学的な部分では)殆ど影響が無い様です。同位体ができる要因としては産地や年代等が有り、中世子の個数を見る事でこれらの判別に用いられる様です。違いとしては質量数が変わることになるのですが、これが水素の同位体で有る軽水と重水に分かれたりする元となるようです。

水素の同位体 - Wikipedia

詳しくは上記を参照との事。

元素構成器に関して今回はここで締めます。

こういうツールを使って元素の構成等を調べられたりするのは色々勉強になりますが、補足のために資料を別に用意した方が良いとは思いました。当方は今回の記事を書くにあたり上記のリンク先の他、書物を用いて参照しました。

 

 

ダイヤモンドの科学―美しさと硬さの秘密 (ブルーバックス)
 

 それから教育版のマインクラフトの公式サイトらしき所を見ると元素構成器に入力すべきパラメータが元素毎で用意されているじゃ有りませんか。

https://aka.ms/elementconstructor

当方はこの記事を書いているまさに最中にこれに気付いた次第です。元素の名称や金属分類であるとか、原子パラメータに関しても、中性子が異なる数で分かれて項目が作られていたりとか、原子量の数と思われる数字も書かれていたりします。こういうの有ったんですね。いいですねこれは。

 教育版に関する内容は次回以降当方の力量の及ぶ限りで色々書いて行けたらなと思っています。ところで今回元素の事を書くに当たって同位体と言う表現を有る程度説明したと思いますが、近いところで使われる似た用語として同素体と言う表現が有ったりもします。当方も最初はこれらを混同していたりもしたのですが、これらに関する説明を次回以降で実施したいと思っています。何せ当方も化学を復習し始めた真っ先なので次に記事を書けるのがいつになるかはわからないんですが、こちらとしてもモチベーションの維持にためにもできるだけ間隔は空かない様にしたいと思います。

 

 今回書いたような化学キットの内容はSwitch向けに配信されるBE版にも反映される予定となっております。Switchのマイクラは家族でユーザーだったりする場合も多いかと思われますが、当方の今回の記事以外にもYoutube等で紹介や解説するコンテンツも有りますので合わせて参照してもらい、意義深い使い方を知って置いてもらえると非常に満足です。